黄金の未来へ
4月26日・27日、沖縄コンベンションセンターと琉球新報の主催で「キングス・バスケ フェスタ」を宜野湾市のコンベンションセンターで行いました。両日で350名を超える小中学生バスケットボール選手にキングスの選手がクリニックをおこないました。
その模様を琉球新報が速報を印刷して会場で配り、その中にとても素敵な記事を見つけたので、こちらに引用させてもらいます。
この記事はキングスのチーム結成から初年度のシーズンエンドまで、キングスを追い続けてくださったキングス担当記者の沖田有吾氏がお書きになられたものです。最後の段落は必読です!
「黄金の未来へ」 - 沖田有吾 (琉球新報記者)
挑戦の半年が終わった。思い起こせば琉球キングスがチーム誕生の瞬間から、bjリーグに、そして沖縄のバスケットボールに足跡を刻み込んでいく姿を、担当記者として取材できたことは非常に幸せな経験だったと思う。
初めてのシーズンは10勝34敗、西地区最下位の5位という成績で終わった。連敗が続き、後一歩という所で勝利を逃すたび、悔しさに肩を落としたこともあった。不本意な成績の中で、それでもキングスは未来への可能性を示した。開幕戦の胸の高鳴るような期待感や、残り2.8秒で逆転勝ちをした1月の新潟戦の興奮は、今も忘れられない。
キングスの魅力は、何と言っても個性的な選手たちだ。07年ドラフト全体1位の澤岻直人は、変幻自在のパスワークでアシスト王に輝き、スティールと高い得点能力で獅子奮迅の活躍を見せた。ベスト5に選ばれ、名実ともにリーグを代表するスターとなった澤岻が、来季もさらにブースターを魅了してくれるに違いない。
鋭いドライブで守備をこじ開けた金城茂之や、スピードで敵陣を切り裂いた友利健哉など、県出身選手の活躍は「バスケ王国沖縄」をさらに印象づけた。驚異の跳躍力を誇るブラインアン・シンプソン、211センチの長身を生かしてダンクにブロックにと暴れ回ったケビン・スティーンバージら外国人選手も会場を沸かせた。豊かな個性が溶け合って1つになったとき、キングスは無限の可能性をコート上に映し出すだろう。
チーム名の「キングス」は、沖縄にかつて琉球王朝があったこと、そしてbjリーグの王になるようにという願いを込めて、投票によってつけられた名だ。戴冠式への階段は長く厳しい道のりかも知れないが、「黄金王朝」の到来を夢見て、1人のブースターとして彼らの描く軌跡を見続け、応援していきたい。(琉球新報 2008年4月26日 速報掲載記事)
最後の段落、沖田氏のキングスに対する熱い気持ちを感じました。
本日の画像は、このバスケフェスタが終わり、一機ずつ丁寧にトラックで運び出されるキングスのゴールの写真です。このあとゴールは、点検修理を済まし10月に始まる来季へと準備されます。
We Love Kings!